【教師歴10年が解説!!】黄金の3日間の指導内容はこれだ!3日間で大切にすることとは?
- 4月の最初の3日間は大切って聞くけど・・・
- 黄金の3日間って実際何すればいいの?
- どんなことに気をつけて学級経営すればいいのか教えてほしい!
黄金の3日間、どのように学級経営すればいいか悩んでいませんか?
新任教師のとき、どのようなことを大切にしていいのか悩みました。
今考えると「規律」を大切にしたほうがいいと思い、かなり厳しくやりすぎの指導をしてしまったように思います・・・
この記事では、教師歴10年の私がどのようなことを大切にしたらよいか、私の経験から紹介したいと思います。
結論、一番大切にすべきことは「信頼関係の構築」です。ぜひ最後まで読んでください。
黄金の3日間とは
「黄金の3日間」とは、学期の初めの3日間を指します。
その3日間がその後の学級経営や規律、生徒の人間関係に大きく影響する重要な時期から、「黄金の3日間」と言われます。
この3日間でしっかりと子どもを良い方向に導けば、1年間は楽になるということです。教師が一番力を入れなければならない3日間です。
この3日間を大切にして指導していきましょう!!
「黄金の3日間」で何をしたらいいの?
新学期の初めの3日間は、教師が生徒との信頼関係を築き、クラスのルールや期待を明確にすることで、その後の学期全体のクラス運営がスムーズになります。
例えば、学校の新入生には、最初の3日間で学校の文化やルールを理解させることが、その後の学校生活において重要な影響を与えると考えられます。
「黄金の3日間」を効果的に活用するために大切にすることは以下の5つです。
- 信頼関係の構築
- ルールや目標の設定
- 学習環境の整備
- 学習の進め方の説明
- 期待する姿や願いの共有
信頼関係の構築
生徒と教師、生徒同士の信頼関係を築くことは非常に重要になります。
自己紹介やアイスブレイク活動を通じて、生徒がリラックスし、教師に対して親しみやすさを感じることができるようにしましょう。
また、生徒同士の関わりも大切に、お互いに協力できるような空気感をつくっていきます。教師と生徒が、個別に話す時間を設けることも効果的です。
教師は積極的に関わるようにし、生徒同士の関わりも促していきましょう!!
ルールや目標の設定
クラスのルールや目標を明確に設定し、生徒にしっかりと伝えます。
この期間にルールを徹底し、学級の規律を確立することで、その後の学期全体の運営がスムーズになります。
ルールや目標は具体的で理解しやすいものにし、子どもたちの意見を取り入れることも重要です。
自分たちで決めたルールや目標は、教師が決めたものよりも守ろうとします。
自治力という面でも効果的!!
学習環境の整備
教室の物理的な環境を整え、学びやすい雰囲気を作ります。
掲示物や教材の配置、座席の配置などを工夫し、児童生徒が集中して学べる環境を提供しましょう。
ここでも、子どもたちの意見を取り入れながら、行うと効果的!!
教室の整理整頓を行い、整った環境を提供していきましょう。
学習の進め方の説明
学期の始めに、今後の学習の進め方や評価基準、使用する教材について説明します。
これにより、生徒が年間全体の見通しを持ち、安心して学習に取り組むことができます。
授業の進め方や提出物についてなど、具体的なルールも説明します。
生徒に見通しをもたせることで、「主体的な学び」につなげることできます!
期待する姿や願いの共有
期待する姿や教師の願いを共有して、協力やお互いに尊重する姿勢、積極的な学びなど、ポジティブな学級の雰囲気を育てます。
期待する姿や願いをもとに、子どもの良かった点を積極的に伝えていき、生徒の努力を認めることで、やる気を引き出します。
黄金の3日間、もっとも大切にしたいこととは?信頼関係の構築!
もっとも大切にしたいことは、信頼関係の構築です。
信頼関係が構築されていれば、生徒と行き違いがあったとしても、取り返しがつくからです。
私が新任教師のとき、規律を大切にしたいと思い、黄金の3日間で子どもたちに厳しくルールを指摘していきました。
すると、子どもとの距離は縮まらず、学級は乱れていきました。
信頼関係がないのに厳しく指摘されても聞き入れられないのも当然・・・
規律やその他のことも重要ですが、信頼関係の構築をもっとも重要視しましょう。
黄金の3日間で信頼関係を構築するには
そのために、この3日間で学級の児童生徒を一回は褒めましょう。それができなくても、全員を1週間で1回は褒めたいところです。
誰だって、褒められれば嬉しいものです。
心理学で、返報性の原理というものがあります。
これは、他者から何かを受けた際に、それに対して何らかの形でお返しをするという心理的な義務感や動機付けを指します。
具体的な例として・・・
友人があなたに親切にしてくれた場合、あなたもその友人に対して親切にしたくなるといった状況があります。
それは児童生徒も同じで、良さに気づいてもらったら、お返しに教師の良さに気づこうとするのです。それが信頼関係の構築の一歩になります。
また短期間では良さを見つけるのが、難しい児童生徒もいます。
その場合は、こちらからお願いをして褒めましょう。
例えば・・・
黒板消してくれない?
これを配ってくれない?
など手軽なお願いが良いです。
このようにして、褒めることで信頼関係の構築する土台をつくっていきましょう。
まとめ
この記事では、学級経営において「黄金の3日間」で大切にしたほうがいいことを紹介しました。
この3日間で大切にすることは以下の5つです。
- 信頼関係の構築
- ルールや目標の設定
- 学習環境の整備
- 学習の進め方の説明
- 期待する姿や願いの共有
そして、特に大切にすべきことは、「信頼関係の構築」です。
理由は、信頼関係が構築されていれば、生徒と行き違いがあったとしても、取り返しがつくからです。
しかし、この3日間を大切にしたからといって、すべてがうまくいくというわけではありません。
その後の指導も大切になってきます。よりよい学級を築いていってください。
おすすめの教師におすすめのサービスはAudibleです。
知識を身につければ、児童生徒に話す内容や職員会議での発言に説得力をもたせることができます!
読書を習慣化することで、得することがたくさん。無料期間もあるので、活用してみてください。
耳でながら読書することで、さまざまな知識を得ることができます。