【一条工務店】太陽光発電は1年間でどれだけ経年劣化する?発電量・電力を比較!!
「太陽光発電って劣化するの?」
「1年だけだったらそんなに変わらないんじゃないの?」
「どれだけ劣化して、売電収入が減るのか知りたい!」
住宅に太陽光発電システムは高額な投資です。そのため設置したらどれだけ長持ちするのか。1年間で大きく劣化してしまうのか気になる方も多いのではないでしょうか。
私は、2022年9月から一条工務店の住宅に住み、太陽光発電システムを活用して、毎月売電収入を得ています。
この記事では、2022年と2023年の9月〜12月の発電量を比較して、どれだけ発電量が減ったのか調査しました。
調査の結果では、約8%が減少しました。この8%という劣化だけでなく、気温や日照時間などの原因もあると考えらるので、純粋な劣化はもっと少ない割合だと考えれます。
この記事を読めば、太陽光発電システムについて理解が深まり、住宅に太陽光発電の設置を考えている方は、設置するかどうか決めるヒントになることでしょう。ぜひ最後まで読んでください。
【まさかの増加?】2022年、2023年の発電量の比較
結論からいうと、2022年と2023年の発電量を比較すると、2023年の方が多く発電していました。データから読み取っていきます。
我が家の太陽光発電システム
- 屋根一体型の太陽光パネル
- 発電容量
- 12.740kW
- 初年度の年間発電量(予想)
- 14132kwh
- 蓄電池定格容量
- 7.04kwh
- 蓄電池最大出力
- 5.5kVA
- 価格
- 約220万円
導入される住宅用の太陽光発電の積載量は5kW以下のものが一般的です。そのため、発電容量が12.740kWということはその2倍のものが載っています。
大容量の発電システムです!
今回の比較時期は、2022年の9月〜12月と2023年の9月〜12月です。
入居してすぐの新品のとき4ヶ月間の発電量と1年後の4ヶ月間の発電量を比較して、1年間でどれだけ劣化したのか比較しました。
以下は、発電量の変化は以下のとおりです。
2022年の発電量 | 2023年の発電量 | |
9月 | 1209kWh | 1294kWh |
10月 | 1166kWh | 1247kWh |
11月 | 998kWh | 946kWh |
12月 | 841kWh | 857kWh |
合計 | 4214kWh | 4344kWh |
合計すると、1年間分劣化しているはずの2023年の方が130kWh多く発電していることがわかりました。
劣化しているはずが、多く発電していることにびっくりです!
その原因は日照時間にありそうです。日照時間を加味した発電量を比較しています。
【8%減?】日照時間から考えた発電量の比較
日照時間から考えると、2023年の方が8%発電した電力(kW)が低下していました。今回、気象庁のデータを参考にして、私が住む地方の日照時間から電力を計算しました。
電力(kW)と電力量(kWh)の関係(参考までに・・・)
電力(kW)
瞬間に使われる電力の単位(1000W=1kW)
電力量(kWh)
電力(W)に時間(h)をかけて示される使用電力量
※1kWのエアコンを1時間使用すると、1kW×1時間(h)=1kWhとなる
今回、日照時間から電力(kW)を求めてみます。
まず、日照時間を比べます。※1h=1時間
2022年日照時間 | 2023年日照時間 | |
9月 | 142.3h | 184.5h |
10月 | 178.5h | 210.9h |
11月 | 187.6h | 181.0 |
12月 | 163.0h | 173.6 |
合計 | 671.4h | 750.0h |
日照時間を比べると、2023年のほうが4ヶ月間で78.6時間も多くなっていました。
日照時間が多かったので、劣化したはずの2023年の方が発電量が多くなったと考えられます。
日照時間から、電力を出します。計算式は以下の通りです。
発電量(kWh)÷日照時間(h)=電力(kW)
例えば、2022年の9月の電力は・・・
1209kWh ÷ 142.3h ≒ 8.50kW
のように計算していきます。
次の表がその計算結果です。
2022年の電力 | 2023年の電力 | |
9月 | 8.50kW | 7.01kW |
10月 | 6.53kW | 5.91kW |
11月 | 5.32kW | 5.23kW |
12月 | 5.16KW | 4.94kW |
4ヶ月の平均 | 6.28kW | 5.80kW |
ここから、電力で考えると、2022年の方が「6.28kW」と多く発電していることがわかりました。
1年間で発電した電力が(6.28kWー5.80kW=)0.48kW減少していることがわかりました。
0.48kWの減少は、6.28kWから考えると7.7%減少しています。日差しの強さなどを考慮していないので、正確ではありませんが、約8%発電量が減少していました。
意外と多く発電量が落ちていました!
【4700円の収入減?】売電収入の減少した分を計算
では、減少していた電力は売電収入に換算するとどれくらいになるのか。結論を先にいうと、1年後、4ヶ月間(9月〜12月)の売電収入が約5000円分減少したことがわかりました。
計算の手順は以下のとおりです。
2022年と2023年で電力の減少分は「0.48kW」
9月〜12月の4ヶ月間の日照時間の平均は約580時間(気象庁のデータベースより計算)
発電量の減少分は、
0.48kW × 580h = 278.4kWh
太陽光発電買取単価は、17円/kWhなので
278.4kWh × 17円/kWh =4732.8円
よって、約4700円の減少となりました。
8%減少すると、4700円分減少するんです!
8%減少の理由を考察
では、我が家の太陽光発電システムは1年で8%も発電した電力が減少したのか考えていきます。
2つの理由が考えられます。
- 経年劣化について
- 気温について
経年劣化について
NREL(米国国立再生可能エネルギー研究所)によると、太陽光発電システムの経年劣化率は毎年0.5%と言われています。
また、太陽光発電の寿命は20年〜30年と言われています。一条工務店では、太陽光パネルの耐用年数は20年としています。
この経年劣化ですこし発電量が減少したと考えられます。
経年劣化で発電量が減少しました!
気温について
私は発電量が大きく減少した理由は気温にあると考えています。太陽光発電は高温に弱いです。
一般的に、25℃以上になると、発電効率が下がっていくと言われています。25℃から1℃上がるごとに0.5%効率が下がっていきます。
気象庁のデータベースを使い、2022年と2023年の気温を調べました。比べると2023年の方が平均気温が高い傾向にありました。
2022年の気温 | 2023年の気温 | |
9月 | 25.4℃ | 26.4℃ |
10月 | 16.9℃ | 16.5℃ |
11月 | 12.7℃ | 11.8℃ |
12月 | 4.6℃ | 6.4℃ |
特に、9月の影響が大きいのではないかとと考えています。9月は太陽発電が活発に行われます。その9月の気温を比べると、2023年の方が、1℃高くなっています。
平均気温が1℃高いだけですが、太陽光パネルの表面温度は温度は大きく変わってきます。2023年は日差しが強く、表面温度はかなり高温になっているのではないかと考えています。
多く発電できる9月に発電量が伸びなかったことが、全体として発電量が減少した原因ではないかと考えています。
発電量は減少したけれど・・・
発電量は減少しましたが、2022年も2023年も4ヶ月の発電量の平均は1000kWhを超えています。
2022年の発電量 | 2023年の発電量 | |
9月 | 1209kWh | 1294kWh |
10月 | 1166kWh | 1247kWh |
11月 | 998kWh | 946kWh |
12月 | 841kWh | 857kWh |
合計 | 4214kWh | 4344kWh |
太陽光発電の売電価格は17円/kWhなので、毎月1万7000円分の発電があったことになります。
また、今回は気温などの気象条件による減少が多く見られたので、経年劣化の部分は少ないと考えられます。そういった面でも太陽光発電はかなりお得ではないかと感じました。
劣化はしますが、お得なシステムです!
太陽光発電の売電収入が気になる方はこちらの記事をご覧ください!
まとめ
この記事では、2022年と2023年の9月〜12月の発電量を比較して、どれだけ発電量が減ったのか調査しました。
日照時間の影響で、2022年と比べると、2023年の方が発電量は大きくなっており劣化は見られませんでした。
しかし、発電した電力で考え直すと、発電した電力は2023年の方が、約8%が減少しており、劣化が見られました。
8%という減少は経年劣化だけでなく、気温の影響もあると考えられます。
太陽光発電は劣化していき、発電量は落ちていきますが、確実に売電収入をもたらしてくれる収入の柱になってくれます。
快適に暮らすことができる一条工務店で住宅を建て、太陽光発電システムの導入してお得に生活してみてはいかがですか?