【さらぽか空調とは?】一条工務店の住宅で快適な生活を1年間してみての感想
「さらぽか空調って実際どうなの?」
「さらぽか空調の感想を入居者から感想を聞きたい!」
「さらぽか空調に興味あるので、どんな空調システムか知りたい!」
住宅は人生で最も大きな買い物です。その住宅選びで失敗したくないと思う人は多いでしょう。
そして、空調システムは住宅の大切にしなければならない要素です。しかし、「どのハウスメーカー」の「どの空調システム」がいいのかわからないという人も多いでしょう。
私は、一条工務店の「さらぽか空調」を導入することで、1年中快適な生活を送ることができています。
この記事では、一条工務店の空調システムである「さらぽか空調」とは何なのか。私が1年間生活してみての感想を紹介します。
この記事を読むと、ご自身の住宅に「さらぽか空調」を導入するかどうか決めるヒントを得ることができます。
おうち時間の快適さを左右するのが、空調システムの性能が重要です。ぜひ、最後まで読んで、導入するかどうか決めてください。
【一条工務店】さらぽか空調とは
私は、一条工務店で建てた家に住んでいます。一条工務店の家で一番のお気に入りは「さらぽか空調」です。この「さらぽか空調」のおかげで毎日の生活の満足度が上がりました。
その「さらぽか空調」とはどんなものかというと、除湿機能付きの全館空調システムです。
床暖房や床冷房とともに、ロスガードという換気システムを活用することで、室内を夏も冬も快適な温度・温度に保つものです。
なおかつ、換気システムによって、室内の空気は常に新鮮な空気にすることができます。
例えば、暑い夏は家の中を常に、床冷房で冷やしながら、換気システムで換気・除湿し、「さらっ」とした快適な空間になっています!
また、寒い冬の日は、家の中を常に床暖房で温めながら、換気システムで換気(加湿器も活用しながら)保湿し「ぽかぽか」とした快適な空間になっています。
「さらぽか空調」は夏も冬も満足度の高い生活を送ることができます。
それでは、さらぽか空調の「さら」(夏)と「ぽか」(冬)にわけて解説していきたいと思います。
さらぽか空調は夏と冬、両方ともに大活躍の空調システムです!
【一条工務店】さらぽか空調「さら」について解説
ここでは、夏の空調システムである、「さら」について解説していきます。「さら」のポイントは2つです。
その2つは「除湿機能」「床冷房」です。
さらぽか空調の「除湿機能」とは
このシステムによって、いつも室内が「さらっと」した印象になります。このシステムを使えば、湿度が高いときには除湿しながら、換気できます。
外気を冷やして除湿しながら換気
暑くてジメジメした外気を冷やし、除湿しながら換気。湿度をコントロールし、サラッと爽やかな空気を供給します。
実際に使い始めての感想ですが・・・
外気の湿度がどれだけ上がっても、室内の湿度は30%〜40%に保たれます。
湿度が高くなる朝や夕方に外に出てみると、外はかなりモワっとしました。しかし、室内はかなり快適な湿度に保たれています。まさに「さらっ」とした感じです。
その湿度が常に続いています。私が特に「さらっ」と感じるのが、お風呂上がりと寝ているときです。
入浴直後、汗ばむことはありません。寝汗をかくことも減りました。湿度が低いおかげで、室温が28℃前後でも暑さを感じません。
涼しさは湿度で変わることを実感しました。
さらぽか空調の「床冷房」とは
一条工務店の住宅の床の下には、たくさんのパイプが通っています。そのパイプの中に冷たい水を流すことによって、床の温度を下げて、部屋全体の空気を冷やし、室温を下げます。
床暖房のパイプに水を通して家中を涼しく
家の隅々まで敷かれたパイプに水を通すことによって家中の余分な熱を吸収。スッとした涼しい空間を創りだします。
実際に使い始めてみると・・・
床冷房の設定温度
一階:25℃ 二階:24℃
(一条工務店は二階の方を1℃下げることを推奨しています。)
実際の室温はどの部屋も27℃〜28℃になります。
だいたい、設定温度よりも実際の室温の方が3℃ほど上がるイメージでしょうか?
私が入居する前は、「室温28℃って絶対暑い!」と思っていました。しかし、湿度が低いおかげで涼しいです。
床全体が冷えているので、どの部屋でも、部屋のどこでも室温が同じです。
エアコンだと送風口の近くは寒いということや、部屋の端は暑いということがあります。室温にムラができることがあり、廊下に出ると暑いということもあります。
床冷房だとそれがありません。床冷房は家の中の温度にムラがありません。
【一条工務店】さらぽか空調「ぽか」について解説
さらぽか空調は、床暖房、換気システム、住宅の構造の3つで成り立っています。さらぽか空調のこの3つについて、一条工務店のHPを用いて解説していきたいと思います。
さらぽか空調の「床暖房」とは
一条工務店の住宅は、90%で床暖房を採用しています。私が住むi-smartⅡも全館床暖房が標準設備でした。
リビングはもちろん、トイレも玄関も浴室の洗い場も温かいです。私が感じた床暖房のすごいところは3つです。
その3つは「体の芯まで温まる」「上下の温度差がない」「火を使わないので安心」の3つです。
「体の芯まで温まる」
床暖房は「ふく射熱(遠赤外線)式」と呼ばれる暖め方です。これは岩盤浴などと同じで、体の芯からじんわりと温める効果があります
「上下の温度差がない」
暖かい空気は、上に向かって流れていきます。床暖房は床から暖めるので、効率よく部屋を温めてくれます。
「火を使わないので安心」
床暖房の設定温度は高くても30℃、だいたい28℃ほどです。低温火傷の心配もありません。
全館床暖房があるおかげで、どんなに寒くても快適に生活ができています。
さらぽか空調の「保湿機能」とは
一条工務店の換気システムは「ロスガード90」というものです。(出典:『熱交換換気システム「ロスガード 90」-一条工務店』)
これは、快適な温度と湿度に調節して換気してくれるシステムです。厳密にはさらぽか空調はこの「ロスガード90」ではないようですが、冬に関してはほぼ同じシステムのようです。
このシステムでは、冬場であれば、乾燥した冷たい空気を、湿度と温度を上げて、室内の状態に近づけて、室内に入れてくれます。
どのくらい近づけてくれるのかというと90%くらいということで、ロスガード90らしいです。室温20℃、外気0℃であれば、18℃にして室内に送り込むシステムということです。
【一条工務店】さらぽか空調「さら」「ぽか」に共通する部分について解説
超気密、超断熱構造 高性能ウレタンフォーム
一条工務店の住宅は、「高性能ウレタンフォーム」という断熱材を使っており、超気密・超断熱の構造になっています。(出典:『高性能断熱材「高性能ウレタンフォーム」-一条工務店』)
要するに、住宅の壁の隙間が少なく、壁も熱を伝えにくい構造になっているため、室温と湿度を保つことができます。
外壁、天井、床、すべてに使っているので、熱を逃しません。また、窓ガラスも逃しづらい構造になっています。そのため、電気代を節約することに繋がっているのです。
実際に住み始めると・・・
私が入居する前、さらぽか空調は全館空調なので、電気代が高くなるのではないかと思っていました!
しかし、意外とそこまで高くありませんでした。この夏の我が家の電気代はだいたい月5000円程度です。
太陽光発電で、発電した電気を使っているので全部買った電力ではありません。しかし、実質の負担が5000円というのは、外気に影響されず快適を保つことができている証拠だと思います。
【一条工務店】さらぽか空調のメリットと感想
一条工務店の住宅に住み、「さらぽか空調」を活用し、感じた5つのメリットと感想を紹介したいと思います。
いつでもどこでも温度が一定
さらぽか空調は、いつでもどこでも温度が一定です。夏の暑い日も、冬の寒い日も温度は設定温度付近になります。
私の家の温度計の履歴を調べてみると、室内の最低温度は22.1℃、室内の最高気温は29.1℃でした。基本的には25〜26℃の間です。
この最低気温を記録したときは、真冬で外は雪が降り積もり、室外は−2℃でした。
最高気温を記録したときは、真夏の酷暑で、玄関に置いていた温度計は直射日光にさらされ50℃を超えていました。
どんな状況でも温度が保たれているのはかなり生活しやすいです。
一条工務店の住宅の場合、一部の部屋だけ快適というわけではないのが大きなポイントです。
エアコンでリビングや寝室は快適な温度だけど、一歩廊下に出れば、暑い(寒い)ということはあるでしょう。
浴室や脱衣所が寒く、室内の気温差が原因でヒートショックと呼ばれる疾患で亡くなる方もいます。
空調を考える中で、どこでも快適な温度ということは重要なポイントになります。
いつでもどこでも湿度が一定
一条工務店のさらぽか空調は、湿度も一定で快適な生活が送れます。
冬であれば加湿器は必要となってきます。しかし我が家の場合、超気密・超断熱のおかげで、保湿されます。また、夏であれば除湿機能がついているので、除湿機なしに湿度が保たれます。
私の家では、加湿器を使用しながらではありましたが、冬は湿度40%以上をキープすることができました。
夏の場合は、空調システムだけで30%〜40%をキープすることができました。
一条工務店の住宅に住み始めて、快適な生活には湿度も重要であるということに気づくことができました。
冷えすぎることはない
クーラーが原因で夏なのに寒いと感じることがなくなりました。
夏に体調を崩す原因の一つに、クーラーの冷風で冷えすぎて風邪を引くというものもあります。
さらぽか空調を活用することで、室温は基本的に25℃〜26℃ほどです。
そして、サーキュレーターで風を起こすことはありますが、床冷房なので、クーラーのような冷風はありません。この温度でも湿度がしっかりと管理されているので、涼しく感じます。
冷えすぎて体調を崩すということはありません。
カビやダニを抑える!浴室も乾く
梅雨の季節には、気になるカビやダニの繁殖を抑えます。
ジメジメすると、部屋の中で湿度がどんどん上がり、浴室などの湿気が多いところを中心にカビやダニが繁殖します。
しかし、湿度がしっかりと管理されているので、浴室などにおいても湿気がたまることは少ないです。
例えば、浴室のカビは気になる方も多いはずです。私の家の場合、夏も冬もお風呂から上がったら、浴室のドアを開けたままにします。浴室を乾燥させるためです。
さらぽか空調は夏も冬も湿度が低くなる傾向があるので、あけることによって湿度を高める効果も期待できます。
浴室のドアを開けておくと、湿気がたまることが少ないので、カビも気になりません。
私はさらぽか空調によって、窓を開けない生活になりました。窓を開けない生活になったことでメリットもありました。
【一条工務店】さらぽか空調のデメリットと感想
一条工務店のさらぽか空調を導入した家に住んでから、満足度の高い生活を送っています。
しかし、さらぽか空調が万能であるというわけではありません。もちろん、デメリットもあります。そのデメリットについても紹介します。
加湿器は必須
一条工務店の売りである床暖房をつけると、加湿器は絶対必要になります。
特に冬、床暖房をつけると、空調システムを「保湿」という設定にしても乾燥します。
私の家を例に出すと、加湿器をつけずに朝から夕方外出すると、室内の湿度20%前半になります。
加湿器をつけずに寝ると、かなり乾燥して口がパサパサになって起床するということはありました。
そのために、各部屋に加湿器を設置し、上手に稼働させることが重要であると思います。
しかし、それは一条工務店の住宅でなくても、必要になってくるものです。むしろ、超気密構造なため、湿度を保つ力が十分にある住宅です。
加湿器の他に、洗濯物を室内干しにしたり、お風呂上がりに浴室の扉を開けておいたりする対策で十分、対応可能です。
湿度を重要視したいのではあれば、「うるケア」という空調システムもあります。
急に温めたり、冷やしたりすることはできない
夏、暑いと感じたときは、床冷房なので、急激に冷やすことはできません。また、冬に寒いと感じたときも同じです。
同じようにさらぽか空調を導入している私の友人の場合、床冷房の設定温度を下げてから、1日程度、実感するまでにかかると話していました。
それは冬の床暖房も同じでしょう。室外の気温によってはもっとかかるかもしれません。
しかし、夏の場合、サーキュレーターの風量を上げることで対策ができます。設定温度下げなくても、サーキュレーターで十分です。
また、冬の場合、そもそも室内が寒いと感じたことはありません。私はずっと、半袖で過ごしているくらいです。
一度お気に入りの温度まで下がってしまえば、一条工務店の住宅は保湿、保温されます。
ある程度見通しをもって、稼働させる必要があります!
値段は高額
さらぽか空調はオプションです。我が家の場合、49万8000円でした。
約50万円ですので、かなりの高額です。家の大きさでも変わるようですが、1万5000円/坪が一般的であるようです。私はお得と感じました。
例えば、我が家と同じ約50万円だったとして、住宅は何十年と住むものです。1年あたりの金額になおすと・・・
30年住むとして、1年あたり1.7万円
40円住むとして、1年あたり1.24万円
50円住むとして、1年あたり1万円
快適な生活ができて、この金額はお得と感じます。
長い時間住むからこそ、お金をかけていいと感じます!
まとめ
一条工務店の「さらぽか空調」について解説しました。
「さらぽか空調」は高額なオプションですが、快適な生活をもたらしてくれる十分検討の余地があるオプションであると思います。
実際、私は一条工務店の「さらぽか空調」を導入することで、1年中快適な生活を送ることができています。
おうち時間の快適さを左右するのが、空調システムの性能が重要です。しっかりと考えて、空調システムを選んでください。
その参考になれればうれしいです。