【決め手は2つの視点】一条工務店の「さらぽか」と「うるケア」はどっちがいい?
・一条には、空調システムは「さらぽか」と「うるケア」のどっちがいいの?
・「さらぽか」は高額なオプションだから、失敗したくない!
・「うるケア」は標準だから、「うるケア」でいいかな・・・
ハウスメーカー、間取り、内装、外構など、住宅を購入するとき、決めることが多すぎて「オプションまで決められない・・・」と思っている人は非常に多いです。
私は2022年9月から一条工務店の住宅に住んでいます。住宅を購入する時に、知らないことが多すぎて、たくさん大変な思いをしました。
そこでこの記事では、一条工務店の住宅を購入する際に、絶対に迷うであろう空調システムは「さらぽか」と「うるケア」がどっちがいいのか解説します。同時に設置はできません。
この記事を読めば、「さらぽか」か「うるケア」か決める時にどんな視点で決めたらいいのかがわかります。
実際に「さらぽか空調」を導入して住んでいる私の体験を交えながら、「うるケア」との比較しました。迷っている人はぜひ最後まで読んでください。
どちらの空調システムを選ぶにせよ加湿器は必要になります。小さい部屋であれば、加湿し過ぎを抑えられる気化式がおすすめです。
大きい部屋であれば、効率的に加湿ができる超音波式がおすすめです。
一条工務店の「うるケア」と「さらぽか」とは
「さらぽか」と「うるケア」を比較するために、まずは「うるケア」について解説していきます。
一条工務店「うるケア」とは
「うるケア」とは一条工務店の空調システムです。これは、全館加湿・全館換気できるものです。正式名は「ロスガード90 うるケア」。
この空調システムは、自動で加湿して空気を、室内に取り入れてくれます。熱交換換気システムというものを使っているので、窓を開けて換気する必要はありません。
これはどんなシステムかというと・・・
外気の温度を室温に近づけた状態にして、新鮮な空気を取り込んでくれるシステムです。換気が必要ないので、窓もあけなくてもいいのです。
どこまで近づけるのかというと90%ですロスガード90の「90」は温度交換率が90%です。
室外0℃ 室内20℃ の場合
20℃ × 90% → 18℃
18℃の新鮮な空気を室内に入れる
どんな仕組みなのかというと・・・
加湿ユニットに自動給水された水を、回転する「ディスク」の遠心力によって吸い上げます。その水が水平に飛び出し加湿ユニットの内壁に当たってミストになり、換気による空気の流れで家中に行きわたります。
つまり、水道から自動給水。その水分を使って、加湿した空気をつくる。加湿された空気を室内へ送るシステムです。特に冬の乾燥した時に助かります。
自動で加湿してくれるのは嬉しいですね!
一条工務店「さらぽか」とは
一条工務店の除湿機能付きの全館空調です。こちらも熱交換換気システムなので、外気の温度を室温に近づけた状態で常に換気してくれます。
しかし、加湿機能はありません。冬、床暖房のおかげで室内が乾燥するので加湿器は必須です。
おすすめの加湿器は、部屋が大きければ『超音波式』。部屋が小さければ『気化式』がおすすめです。
超音波式は、効率的に加湿することができる代わりに、一条工務店は気密性が高いので、加湿しすぎてしまうことがあります。
小さい部屋であれば、加湿し過ぎを抑えてくれる『気化式』がおすすめです。
加湿機能がない代わりに除湿機能があるので、夏に役立ちます。夏の室内湿度はだいたい30%〜40%ほどになります。
室温が27℃ほどでも、クーラーがきいている部屋よりも涼しく感じます。くわしく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
夏は除湿機能で快適な生活を送ることができました。
また、冬の生活についても気になる方は以下の記事をご覧ください。
「うるケア」のメリット5選
「うるケア」を導入してメリットを5つにまとめました。
- 冬場の湿度管理に活躍!
- メンテナンスフリー
- 家計に優しい
- 静かに稼働
- 標準設備
どれも魅力的なメリットです!
冬場の湿度管理に活躍!
「うるケア」は冬に大活躍します。冬はどうしても湿度が低くなり、乾燥します。冬場の快適な湿度は40%〜60%と言われています。
私は「さらぽか」を導入した住宅に住んでいます。しかし、床暖房をつけ、加湿器を付けなければ、湿度は20%前半になってしまいます。「うるケア」を設置することで、乾燥を緩和できます。
私の友人の話によると、「うるケア」をつければ、30%後半まで湿度がアップするらしいです。
どんな間取りにするかによって多少変わるでしょうが、乾燥対策には活躍するでしょう。湿度の微調整に加湿器を使えばいいです。
冬の乾燥対策には大活躍です!
メンテナンスフリー
「うるケア」は自動で洗浄してくれるので、お掃除などのメンテナンスをする必要はありません。加湿器は水がなくなれば給水したり、フィルターのお掃除をしたりと何かとメンテナンスをしないといけません。
しかし、その必要はありません。
「うるケア」は装置の排水→乾燥→給水を自動でやってくれます。面倒なフィルター掃除の必要がないのはとてもいいです。
手入れをすべて自動でやってくれるのはうれしいですね!
家計に優しい
一条工務店のHPによると、家中を24時間加湿しても、月の電気代は約300円ほどらしいです。
消費電力は1時間16Wで24時間運転をつづけても、液晶TVの3時間分ほどということです。
加湿器の場合、気化式・超音波式、様々なタイプはありますが、1日の電気代は2.4〜26円ほどということです。月になおすと、72〜806円です。加湿器と同程度、もしくは安いということです。
ランニングコストがかからずに、この性能はすごいですね!
静かに稼働
こちらも一条工務店のHPによると、図書館並みの静かさで稼働できるということです。その運転音は約36dBです。すこし離れれば、聞こえないレベルです。
「さらぽか」の運転音として気になるサーキュレーターの運転音と比べてみました。「さらぽか」のサーキュレーターの運転音は約36〜47dB(風量弱〜強)でした。サーキュレーターの運転音と同程度であると言えます。
静かな生活ができます!
標準設備
「うるケア」は基本的にオプションではなく無料でつけることができます。しかし「さらぽか」は一坪あたり1.5万円ほどかかります。
我が家の場合は約50万円でした。「さらぽか」は加湿器が必須です。加湿器の購入代金も抑えることができるので、かなり費用は浮くと思います。
「うるケア」は標準設備です!
「うるケア」のデメリット3選
どんな優れた機能でも、デメリットはあります!「うるケア」のデメリットを紹介します。
- 夏は除湿が必要
- 加湿器も必要か?
- もったいなくて窓があけられない
デメリットから対策も考えていきましょう!
夏は除湿が必要
「うるケア」は冬に大活躍しますが、夏の活躍は期待できません。
除湿するためにはエアコンの除湿機能を使ったり、除湿機の購入が必要になってきます。夏場は室外とほぼ同じ湿度になってしまうようです。
一条工務店の住宅は、気密性が高いので、湿度を低い状態に保つことは得意です。一度下げてしまえば、運用は楽になるかもしれません。
除湿対策は必要です!
加湿器も必要か?
冬場の適切な湿度は、40%〜60%と言われています。しっかりと加湿するには「うるケア」だけでなく、加湿器と併用することがいいようです。
しっかり加湿したい人は、加湿器の購入を考えて方がいいようです!
もったいなくて窓があけられない
これはデメリットとしてあげていいか、微妙ですが・・・「さらぽか」も同様に、もったいなくて窓が開けられません。
そもそも一条工務店の住宅は窓を開ける必要がありません。窓を開ける主な理由として、換気があげられます。
しかし、一条工務店の住宅は空調システムで常に換気しているから、その必要はありません。逆に窓を開けてしまうと、快適な室内の温度と湿度が、室外に逃げてしまいます。
窓を開けないというのはメリットであり、デメリットです。気分次第ですが、開けたいなと思って、そういった思考が邪魔して開けられません。
窓を開けたいときは開ければいいのですが・・・
抵抗があります!
「さらぽか」のメリット2選
「さらぽか」と比較するために、メリットを紹介します。
- 夏に大活躍
- クーラーいらず
こちらも魅力的な空調システムです!
詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
夏に大活躍
「さらぽか」は夏に本領発揮です。床冷房と空調システムのおかげで、常に快適な温度と湿度です。
猛暑日でも床冷房のおかげで、常に28℃くらいの室温(設定温度25℃)になります。また、湿度もどんなにジメジメする日でも、湿度30〜40%になります。
クーラーいらず
エアコンが必要ありません。それは床暖房・床冷房と空調システムで十分な室温と湿度になるからです。
特に夏の場合、私はエアコン(クーラー)が苦手です。冷風を当たると寒く感じます。
エアコンは室内の温度ムラがあります。エアコンの送風口の近くは寒いのに、部屋の端は暑いという感じです。「さらぽか」は夏も冬も自然で快適な湿度・温度で生活できます。
夏、家中が快適になります!
さらぽか空調のデメリット2選
「さらぽか」もいい空調システムですが、デメリットもあります。
- 冬は湿度管理が必要
- 高額オプション
「さらぽか」のデメリットも知って、「うるケア」とどちらがいいのか決めていきましょう!
冬は湿度管理が必要
「さらぽか」は冬の乾燥対策をしっかりとしなければなりません。熱交換換気システムによって、ある程度、保湿してくれます。
しかし、加湿器を使って、しっかりと加湿をしないとかなり乾燥します。加湿器は各部屋に設置が必要になります。
「さらぽか」は冬の湿度管理が大切です!
高額オプション
先程も紹介した通り、1坪あたり1.5万円です。我が家の場合は約50万円かかりました。
目安としてこんな感じです。
20坪・・・30万円
30坪・・・45万円
40坪・・・60万円
高額オプションなので、導入するのであれば、しっかり考えないといけません!
「うるケア」「さらぽか」を選ぶときの2つの視点
- 価格での視点
- 重点を置く時期の視点
です。
「うるケア」を選ぶといい人は・・・
- オプションの価格を抑えたい人
- 冬の湿度がきになる人
・冬をより快適に過ごしたい人
「さらぽか」を選ぶといい人は・・・
- 空調設備にお金をかけられる人
- 夏の湿度がきになる人
この視点で選ぶといいと思います。
2つの視点を大切にして、選ぶと後悔は少なくなります!
まとめ
今回は、一条工務店で住宅を建てる時に、誰しもが迷う「うるケア」にすべきか「さらぽか」にすべきかについて解説しました。結論、「うるケア」を選ぶといい人は「価格を抑えたい人」「冬をより快適に過ごしたい人」です。「さらぽか」を選ぶといい人は「夏のクーラーが嫌いな人」「夏の湿度が気になる人」です。住宅をつくるときの参考にしてもらえたら嬉しいです。