【先生の話】朝の会で教師が何を話すといいのか4選【歴10年の中学教師が解説】
- 朝の会で何を話そう
- 今日も先生の話がある
- どんなことを話すと効果的なのかな・・・
毎朝来る朝の会の先生の話で何を話したらいいのかと困っていませんか。特になりたての小学校や中学校の教師は困るのではないでしょうか。
私は、中学校の教師を10年経験していますが、何を話していいのか困ることもありました!
しかし、朝の会の目的や役割を明確にし、話すことをカテゴライズ(分類して分ける)すると困ることが減っていきました。
この記事では、私がカテゴライズしている4つの区分を紹介します。
この記事を読むと朝の会の先生の話で困ることが減るでしょう。すこしでも参考になるとうれしいです。
朝の会での先生の話を効果的に充実させるには、読書がおすすめです。
しかし、教師はなかなか読書する時間がない・・・
そんなときはAudibleがおすすめです。私は通勤時間や作業をしながら、耳で読書し月5冊は読めるようになりました。
朝の会の目的、役割とは
朝の会の目的、役割にはどのようなものがあるでしょうか。
ズバリ、朝の会の目的は児童生徒のモチベーションをあげるためです。
モチベーションをあげるとは・・・
具体的にいうと、児童生徒に
- 『今日、1日がんばれそう。がんばりたい。』
- 『楽しそう。』
- 『やってみよう』
と思わせるようにすることになってきます。
そのために朝の会では‥
- 一日、その週の見通しを持たせる
- 生徒を今までの活動を励ます
- 目標を定める
ことで児童生徒のモチベーションを向上させることが目的、役割になってきます。
さらに帰りの会とリンクさせて話すとより良いです。帰りの可で話す内容についても気になる方はこちらから
【先生の話】朝の会で教師が話すといいこと
朝の会では、だいたい【先生の話】があります。その【先生の話】で児童生徒のモチベーションをあげるために、教師が話すといいことを紹介します。
具体的には、
- その日の日程の確認、連絡事項
- 前日の活動、今までの活動の振り返り
- 目標設定
- エピソードや格言の共有
この4つがあります。
その日の日程.スケジュールの確認
授業や行事の時間割、特別な活動など、連絡事項の説明をします。
日程確認や連絡事項を伝えることで児童生徒は、その日、その期間の見通しをもつことができます。
見通しをもつことで、活動がしやすくなったり、安心感を与えたりする効果が得られます。
見通しをもつことは児童生徒の主体的な活動につながります。
教育活動で、児童生徒が主体的に活動することが重要です。
多くの児童生徒が主体的に行動できるようになれば、学級における問題はどんどん少なくなり、笑顔が増えていくことでしょう。
その点からも日程の確認や連絡事項を伝えることは有効です。またその活動における教師の願いも伝えましょう。
今日は、3時間目に理科室での授業があります。(連絡事項)
理科室は教室を移動して授業を受けます。
始業時間までに理科室に移動して授業の準備を整えておきましょう。
その時、自分ひとり、間に合えばいいという考えではなく、クラスのみんなが間に合うようにお互いに声を掛け合いながら移動できるといいですね。
クラス全体で協力してきましょう!!(教師の願い)
私は、特別な予定がない時でも日程や時間割などその日のスケジュールを、時間が許す限り伝えるようにしています。
前日の活動、今までの活動の振り返り
児童生徒が行なってきた活動を振り返り、成果を共有し、価値づける言葉や励ましの言葉をかけます。
教師の目線で活動を振り返り、どのようなことが成果であったのか、価値があるのか、それを見取り言語化することが大切です。
言語化されることで、児童生徒はその価値に気づくことができます。
その気づきがモチベーションにつながります。
ちょっと難しく書きましたが、要するに‥
誰だって褒められると嬉しいものですし、励まし元気づけられると頑張ろうと思えます。
昨日まで、クラスで給食配膳が早くなるように、取り組みを行ってきました。
その給食配膳の取り組みでは、目標にしていて給食配膳のタイムよりも早く配膳することができました。(活動の振り返り)
この取り組みでの目標達成は、これは一人の力では、達成できませんでした。一人ひとりが役割をやりきったから実現できたのです。(成果の共有)
最初は難しいと思っていた目標でした。しかし、一人ひとりが役割をやり切ることはそれだけ大きな成果を生み出せたのだと思います。(価値付ける言葉)
これからもこの成果を続けていきましょう!!
前向きな言葉をしっかりと朝に話すことで児童生徒のモチベーション向上につなげましょう。
目標の設定
学習の目標や行動の目標を設定し、児童生徒の方向性を定めます。
目標を設定することで見通しがもてるようになります。
ゴールが設定され、その目標に向けて頑張ろうとできるので、モチベーションの向上につながります。
そして、目標を定めることで児童生徒の行動を教師は評価しやすくなります。
要するに、褒めやすくなるのです。目標の設定は褒める材料が増え、児童生徒のモチベーション向上につながります。
最近、授業中の挙手が少ないという課題点があります。
そこで、今日は全員が挙手できるようにしましょう。(目標の設定)
そのために、お互いに声を掛け合って挙手を促したり、話し合い活動のときに、お互いに挙手ができるように、話し合いを行いましょう。
一人の力では、難しいこともみんなで取り組めば、クリアできます。(方向性の確認)
がんばりましょう!!
エピソードや格言の共有
教師自身の経験や有名人の言葉を引用し、児童生徒の日々の生活に役立つ教訓を提供します。
努力や持続の重要性など、モチベーションが上がるような話をし、児童生徒のやる気を起こさせることがあります。
しかし、
- 努力は大切だよ
- 継続は力なりだよ
と言っても、なかなか児童生徒に響いていきません。
そこで、自分の体験談や有名人の言葉を使って、説得力を持たせていきます。
このようにして、自分自身のエピソードや格言を紹介してモチベーション向上につなげます。
こんな言葉を知っていますか。
『小さなことを積み重ねる事で、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。』(格言)
有名な野球選手であるイチローさんの言葉です。
偉大な成績を残したイチローさんも、最初から偉大であったということはなく、積み重ねることで、偉大な成績を残したということです。
みなさんも、学習をしていてなかなか成績が伸びていかないということもあるでしょう。しかし、積み重ねることが大切です。
積み重ねることで、いつかきっと成果につながります。その時まで、粘り強く頑張りましょう。
エピソードや格言を話すために、私は日頃から読書することをおすすめします。読書することで話す内容にも幅が広がるので、ぜひ読書してみてください。
まとめ
この記事では、朝の会での教師が話すといいことを4つ紹介してきました。
それは、次の4つです。
- その日の日程の確認、連絡事項
- 前日の活動、今までの活動の振り返り
- 目標設定
- エピソードや格言の共有
モチベーションを向上させ、児童生徒に『今日、1日がんばれそう。がんばりたい。』『楽しそう。』『やってみよう』と思わせるように工夫していきましょう。
先生の話の質を上げるには読書することがおすすめです。
忙しい教師はAudibleがおすすめです。私は通勤時間や作業をしながら、耳で読書し月5冊は読めるようになりました。